男女には色々あるよね

事情が分かればU君も彼女から手を引くしかありません。彼は男らしく彼女の事はキッパリと忘れた。まあ、そこまでは良かったのですが、実はS君も彼女の事を前々から気に入っていたのです。このS君はU君のようにはいきませんでした。どうしても彼女の事が忘れられず、一人、こっそりと彼女と接していた。その結果……。
僕が男と女の事がますます分からなくなったのは、まさにこの時なのです。確かに彼女はU君の上司といい仲でした。それが明るみに出ると、今度は人目もはばからず、どこにいてもイチャイチャするようになったのです。ところが……。
ある夜、僕はS君と遅くまで飲み歩き、S君のアパートに泊めてもらったのです。その時、S君はポツリポツリと話し出しました。「実は昨日、彼女を泊めたんだ」と。僕は信じられませんでした。だって、昨日と言えば、仕事が終わってからも、彼女は上司といつまでも休憩室で楽しそうに話しているのをみかけたのですから。
恋愛、ことに女性の心は分からないものだと思いました。■